チャットの貴方に恋をする

最低だー…私はひたすら後悔していた。

いつもの神社まで走り、石畳の階段に腰を下ろして顔を伏せていると、先程の事が頭に浮かんだ。

私はきっと悪くない。しかし、傷つけてしまったかもしれない。それを思うと目尻に涙が溜まった。

何度も鼻をすすり、泣き続けた。

きっとチャットだから自然にできるんだ。実際に会ったらそんなことしないと思っていた。

しかし、彼はごく自然に当たり前のように私にキスをした

変な動悸がした。しかし、それ以上に怖く感じた。

「…最低だ…」

私は小さく呟き、静かに泣いた。