七海side
オフ会の話が持ち上がって数週間後、俺は電車で蓮歌が住んでいる町に来ていた。
恭明と奏は2人で話したいことがあるらしく、俺は蓮歌と2人きりで町を歩いていた。
しかし、それから数時間後にそれはおこったのだ。
『何で恋人同士でもないのにキスとかするんですか!!可笑しいですよ!!貴方にとってはスキンシップ程度の軽いものかもしれないけど、そんな軽いものじゃないんです!!』
『あ?普通だろ?女子はこーゆーことすれば大体喜ぶじゃねぇか。他の女だってそうだった』
『それは貴方が今までお付き合いしてきた女性でしょ!?私はその人じゃないんです!!』
原因はきっと俺にあった。確かに、今まで付き合ってきた女子は蓮歌とは違うーいや、むしろ真逆のやつばかりだった。
俺は公園から逃げ出した蓮歌を追いかけ始めた。しかし、相手の方が地の利がある
俺は今まで歩いたルートをできる限り思いだし、蓮歌を追いかけ続けた。

