「本当に?なんか花音、疲れた顔してるよ?」

心配そうに愛海は私の顔を覗き込んだ。―――それだけで、罪悪感がさらにましていった気がした。


「……ちょっと、ね」

「言いたくないならいいけど……無理しちゃだめだからね?」


そんな風に言ってくれる愛海に泣きそうになる。

ちょっといろいろあって疲れているのはあながち間違ってはいなかった。それはもちろん、あの男のせいだ。


朝から、スカートが短いだの、肌出しすぎだの、とにかくすごくうるさかった。そして、彼は何かを企んでいた。

まぁ、もちろんその何かはまだわからないけれど。