「・・・で、どうして私の部屋がダンボールだらけなわけ?」


私は腰の所まである自分の髪をかきあげた。
・・・目の前の、玄関にあるたくさんのダンボールを見つめながら。


―――と。
「あぁ、これ俺の荷物。」

悪びれもなく、当たり前のように言い放った男がいた。


あの後、結局この男のペースに巻き込まれて家まで着いてこられたわけだけれど。―――別に、家に来るのは何も問題はない。


ただ、なぜ”私の家”に彼の荷物あるのだ、ということだ。


「・・・は?」


「俺、今日から一緒に住むから。」


そしてこの男は、またサラリと信じられない発言をした。

「え、ちょっと待って。・・ちょっと整理させて。」

私は当たり前のように私の部屋に入ってく彼を腕で制止して頭を抱えた。