ルーサーとふたりきりで居るとつい緊張してしまって何を話せばいいかわからなくなるオリビアは、1階の窓から庭をうろついているウェルシュを見つけてげんなりとしたため息をついた。
腰を突き出してカーテンの隙間から様子を窺っていると、悩ましいポーズに見えてぽりぽり頬を掻いたルーサーは、オリビア隣に立ってそっとカーテンを閉めた。
「見つかるとややこしいことになるかもしれないし、押しかけてくるかもしれないからやめておこうか」
「あいつは奴隷によく手を出すの?」
「うーん…まあ…綺麗めな女の子は狙われやすいと思うよ。そういう意味では君は満点だし、どうもその口の悪さもお気に入りみたいな気がするけど」
「あんな気持ち悪い男にお気に入りにされても困るわ。ねえ、そろそろお昼になるけど上を見て来なくていいの?」
2階にはジェラールが居るはずだが――ことりとも音がしない。
ルーサーはなんだか難しい本を読んでいるし、気になってきたオリビアはシルバーと共に2階へと上がってそっとドアを開けた。
案の定ジェラールは大人しくベッドで寝ていたのだが、表情がどこか苦しそうだし額には汗をかいている。
枕元にある机の上に置いておいた水を入れてあるボウルからタオルを取り出して固く絞ると、上体を傾けて汗を拭いてやった。
…顔立ちはやはりルーサーに似ていてどきっとする位だ。
銀の髪はやはり綺麗だしきらきら輝いていて人ではないように見える。
「…口さえ悪くなければね」
「……なんだと?」
いきなりぐいっと手を引かれてジェラールの胸に倒れ込んでしまったオリビアは、ジェラールが苦しげな呻き声を上げたので慌てて身体を起こそうとした。
だがジェラールからがっしりと腕を掴まれていて起きるに起き上がれず、超至近距離で垂れ目の青い瞳とばっちり目が合ってしまった。
「お前のその瞳…見覚えがあるような、ないような」
「あるわけないでしょ、私たち初対面よ」
もう自ら自分でオリビアであることを名乗るつもりのないオリビアはつんと顔を逸らして海のように真っ青で真っ直ぐな瞳から逃れた。
病人なのにものすごい力で腕を掴まれて顔をしかめると、ジェラールは無言でオリビアの細腕を離して身体を起こすといきなり着ていたシャツを脱いだ。
「ちょ…っ、何よ!」
「お前は奴隷だろうが。俺の身体を拭け」
俺様なジェラールの高圧的な態度にオリビアの頬が限界まで膨れた。
腰を突き出してカーテンの隙間から様子を窺っていると、悩ましいポーズに見えてぽりぽり頬を掻いたルーサーは、オリビア隣に立ってそっとカーテンを閉めた。
「見つかるとややこしいことになるかもしれないし、押しかけてくるかもしれないからやめておこうか」
「あいつは奴隷によく手を出すの?」
「うーん…まあ…綺麗めな女の子は狙われやすいと思うよ。そういう意味では君は満点だし、どうもその口の悪さもお気に入りみたいな気がするけど」
「あんな気持ち悪い男にお気に入りにされても困るわ。ねえ、そろそろお昼になるけど上を見て来なくていいの?」
2階にはジェラールが居るはずだが――ことりとも音がしない。
ルーサーはなんだか難しい本を読んでいるし、気になってきたオリビアはシルバーと共に2階へと上がってそっとドアを開けた。
案の定ジェラールは大人しくベッドで寝ていたのだが、表情がどこか苦しそうだし額には汗をかいている。
枕元にある机の上に置いておいた水を入れてあるボウルからタオルを取り出して固く絞ると、上体を傾けて汗を拭いてやった。
…顔立ちはやはりルーサーに似ていてどきっとする位だ。
銀の髪はやはり綺麗だしきらきら輝いていて人ではないように見える。
「…口さえ悪くなければね」
「……なんだと?」
いきなりぐいっと手を引かれてジェラールの胸に倒れ込んでしまったオリビアは、ジェラールが苦しげな呻き声を上げたので慌てて身体を起こそうとした。
だがジェラールからがっしりと腕を掴まれていて起きるに起き上がれず、超至近距離で垂れ目の青い瞳とばっちり目が合ってしまった。
「お前のその瞳…見覚えがあるような、ないような」
「あるわけないでしょ、私たち初対面よ」
もう自ら自分でオリビアであることを名乗るつもりのないオリビアはつんと顔を逸らして海のように真っ青で真っ直ぐな瞳から逃れた。
病人なのにものすごい力で腕を掴まれて顔をしかめると、ジェラールは無言でオリビアの細腕を離して身体を起こすといきなり着ていたシャツを脱いだ。
「ちょ…っ、何よ!」
「お前は奴隷だろうが。俺の身体を拭け」
俺様なジェラールの高圧的な態度にオリビアの頬が限界まで膨れた。

