「大地寝てるから、暇なんだよね。麻琴ちゃん、僕の相手してよ〜」 「うるさい、黙れ。暇だったら、小野田先生と一緒にゲームしとけば?」 いや、もしかしないみたい。 二人が付き合ったら、面白いのになぁ。 って思うのは、あたしだけなのかな? 「桃花、さっきから全部聞こえてる」 凄く低い声が、あたしの隣から聞こえてきた。 隣を見てみると、麻琴が黙ってあたしを見ていた。 「麻琴、ごめん」 「あたしは絶対、このバカとは付き合わないからね」 「はい…」 そんなに皐くんのこと、気に入らないのかな?