暖かくなってきた、5月のある日。


「今日のHRは、今月末行われる野外活動の、班を決めたいと思いまーす」


久しぶり?に登場した、A組担任の小野田翔子ちゃん。


通称・オノショーは、初めての行事に心を踊らせているみたいだ。


「班は男女が半々になるようにしてね。あたしは大体生徒任せだから、自由に決めて良いわよ。じゃあ、始め!」


翔子ちゃんの合図で、クラスのみんなが一斉に立ち上がった。


女子なんか般若のような顔で、皐くんと桜木くんに「一緒の班になろっ?」って聞いてる。


かっこいいって、大変なんだね。


「桃花、一緒の班になろ!」

「うん!」


あたしは無事に、麻琴となることはできた。