「やんのか?」 「やれるものなら、やってみなさいよ。オッサン」 ヤバイ。あたし、壊れかけてる。 そう思っていてもやっぱり、止められないんだよね。 「廉、桃花ちゃん!」 「あ?」 「何よ?」 「お、落ち着こうよ!」 皐くんが頑張って止めようとしてるけど、それはただ、廉を余計にイライラさせてるだけだし。 「うっせぇな」 ほらね? 火に油を注いじゃった、だけじゃん。 「近藤廉」 「あ?」 あたしは廉の名前を呼び、振り返ったのを見てから ドスッ 一夜のように、お腹を殴って気絶させた。