ごめんね、夏希くん。 「あたし、もう誰にも傷付いてほしくないんだ。あたしは絶対、無傷で戻ってくるから。待っててね!」 あたしはそのまま、階段を下りていった。 何度も何度も、夏希くんがあたしを呼ぶ声が聞こえたけど、あたしは振り向かなかった。 階段を下りると、そこは真っ暗な部屋だった。 何か、不気味だなぁ…。 人の気配すら感じないし。 何か、お化け屋敷に来てるみたい。…怖くて行ったことないけど。 あたしは、恐る恐る足を進めた。 静かな部屋には、あたしの足音しか聞こえない。