夏希の言葉を聞いた瞬間、俺の頭が真っ白になった。 姉ちゃんが拐われたって…。 「夏希、嘘だよな?」 俺が聞いても、口を開けようとしない夏希。 「答えろよ!!」 「ちょ…廉!!」 夏希に飛びかかりそうになった俺を、一夜が押さえ付けようとする。 「ストーカー、捕まえたんじゃなかったのかよ…」 だから俺、安心してたのに。 桃花を信じていいって、思ったのに…。 「あたし…」 「失せろ」 何か言いたそうな桃花の言葉を防いだ。 桃花は何も言わず、生徒会室から出て行った。