俺は正直に、立花に全部話した。


「桜木くんでも、そー言うのは意識するんだね」

「“でも”って何だよ?」

「桜木くんっていつも寝ていて、ぼーっとしてるイメージしか無いからさ〜」


何気に立花に、酷いこと言われてるような気がする。


ま、別にいいけど。


「あ。そろそろあたし、戻らないと…。ちゃんと全部、食べてよね♪」


そう言って、立花は行ってしまった。


…行ってしまった。


ん?“行ってしまった”!?


これじゃまるで、俺が立花のことが好きみたいじゃねぇか。


俺の好きなタイプって、あんなやつだっけ?


いや、大幅にずれてる。


その日は立花から貰った肉を食べて、すぐに眠った。


立花から貰った肉は、今まで食べたどの肉よりも、美味しいと感じた。