「大丈夫だって言っているだろ!?」

「大丈夫だったらそんな顔色しねえだろうが。大人しく寝ていろよ」


起き上がろうとする真幸をベッドへ倒すと同時に、始業のチャイムが鳴り響く。

しかし由陽はそれに全く慌てる素振りを見せず、ベッドの脇にある椅子に堂々と腰かけていた。

戻る気はさらさらにないのだろう。


「お前、たださぼりたい口実が欲しかっただけだろう?」

「バカか。お前が逃げ出さないように監視する為だ」

「どうだか」