はるのゆき[BL]

昼休みが過ぎてすぐの授業は体育。

クラスメイト達が話していた通り、真幸は見学をしていた。

今まで全く興味がなかった事もあってか、由陽はその事実に対して少し驚きつつも、何故真幸が常に見学をしているのかを考え始める。

別に身体が弱そうには見えないからである。しかしその結論はなかなか出なかった。


「一人足らんのか……よし、遠川混ざれ。準備運動くらいなら大丈夫だろ?」

「はぁ……」


二人一組で行う準備運動で、一人足りなかったせいで真幸は準備運動の参加を余儀なくされた。

半ば嫌々ながらも、真幸はそれに従おうとしたが、

真幸が男を毛嫌っている事も相まってか、誰も真幸と組みたいとは思わなかった。