それを少し誇らしげに真幸に言うと、真幸はバカにしたように言う。
「お前が遅刻ギリギリすぎるだけだ。威張れる事じゃない。……時間の無駄だ。僕はもう行く」
「あ、おい! 待てって!」
「付いてくるな!」
「いや、同じ学校なんだけど……ていうか、クラスも一緒だし……」
昨日の真幸を見てしまったせいか、様子が気になって一緒に行こうと意気込んでいた筈の由陽だったが、
結局真幸と一緒に登校、ではなく。真幸の後ろにただついて行っただけ、という格好である。
おかげで普段よりも早く学校に着いた由陽は、の良いクラスメイト達から珍しがられるのであった。
「今日の天気、雨じゃないよな?」
「バカにするな。俺だって少し頑張ればこれくらいはな……」
そんな他愛もない会話をしつつ、由陽はちらっと真幸の方を見れば、
誰と会話をする訳でもなく、ただ読書をしているだけ。
「おい、由陽。まさかあの野郎の事が気になっているのか?」
「い、いやいやいやいや」
「そうだよな。あんな嫌みな奴、気にしたって何の得にもなんねえし」
「お前が遅刻ギリギリすぎるだけだ。威張れる事じゃない。……時間の無駄だ。僕はもう行く」
「あ、おい! 待てって!」
「付いてくるな!」
「いや、同じ学校なんだけど……ていうか、クラスも一緒だし……」
昨日の真幸を見てしまったせいか、様子が気になって一緒に行こうと意気込んでいた筈の由陽だったが、
結局真幸と一緒に登校、ではなく。真幸の後ろにただついて行っただけ、という格好である。
おかげで普段よりも早く学校に着いた由陽は、の良いクラスメイト達から珍しがられるのであった。
「今日の天気、雨じゃないよな?」
「バカにするな。俺だって少し頑張ればこれくらいはな……」
そんな他愛もない会話をしつつ、由陽はちらっと真幸の方を見れば、
誰と会話をする訳でもなく、ただ読書をしているだけ。
「おい、由陽。まさかあの野郎の事が気になっているのか?」
「い、いやいやいやいや」
「そうだよな。あんな嫌みな奴、気にしたって何の得にもなんねえし」


