そっと捲っていた袖をおろす。 (帰ってきたら…絶対外そう。) そして、明日先輩に返そう。 それより今は、これからの任務に集中しなきゃ… 夕日が、ゆっくりと傾いていく…。 「…。」 漆黒の髪をなびかせて、 いつもの日本刀を手に取ると、私は素早く部屋を後にした…。