しかもナイスなタイミングで相手は黒崎から。 -ピッ 「…はい。」 『睦月』 相変わらず淡々とした声音。 『仮面は届いたか?』 「はい、届いてます。」 内容はやはりこの仮面のこと。 「あの…一体、これは…」 私の考えを察知したらしい。 電話の向こうで黒崎のかすかに笑う気配がする。 『…忘れたのか?睦月。 お前は、あの册欄に目を付けられ始めているんだぞ。』