私はガバッと起き上がろうとして、 「きゃっ…!」 ボフッとまた倒れ込んだ。 な…! 気づくと両手が頭の上で縛られている。 (なんで私はこんなことに…!?) 混乱する頭を必死で整理する。 確か私、 九条先輩に殺されたはずじゃあ… そうだ、そうだよ。 私、あの夜に册欄と警察に捕まって それで、九条先輩にあの場で処刑されたはず…。 なのに… なんで私、生きてるの…?