私は急いで令嬢の部屋へと向かった。 (ここだ…。) ある一室の前で私は足を止める。 「…」 -カチャ… ノックもせずに部屋へと入り込む。 真っ暗な室内。 同時に規則正しい寝息がスヤスヤと聞こえてくる。 寝てる…? 窓から差し込む月明かりを頼りに視線を走らせると、 白くて大きなベッドにはかすかな膨らみ。 そこから艶やかな黒髪がサラリと垂れ下がっていた。