蓮がいない事に肩を落しながら日向の後をついて部屋に入った。



日向の部屋は、全体的にブルーで統一されてて、少し冷たい感じ。



「ねぇ、さっきから思ってたんだけどさ、靴…」

「脱がねぇよ」



アメリカンスタイルだ…。



キョロキョロと部屋を見渡してからソファに座った。



目の前には大きすぎるテレビ。



そのテレビに繋がれてるゲーム。



日向ってゲームとかするんだ…。



「何か飲む?」

「うん。水がいい」

「何で!?」

「太るから」



日向は『女って大変だな~』とか呟きながら部屋を出て行った。



日向の部屋に女の影は微塵も感じられない。



少し安心…。



少しすると、日向がミネラルウォーターを持ってきてくれた。



「何にもする事ねぇな」

「そうだね」

「あっ!!そう、大事な話しがあったんだ」



大事な話し!?



大事な話しって基本的にいい話じゃなくない!?