目に入ったのはお兄ちゃんとニコニコ笑ってる日向とその彼女…。



「愛菜!?」

「久しぶり寧音!!」

「お兄ちゃんの彼女って…。」

「愛菜!!」



愛菜は一つ歳下のモデル仲間の一人。



最近あたしと同じくらい売れてるモデル。



よく仕事で会うし、何度か遊んだ事がある。



「ヒロ、生王子に会っちゃった~!!」

「日向より俺じゃね!?こんな売れっ子芸能人を差し置いて日向ってなくね!?」

「だって愛菜、日向君の超ファンだもん!!」




そうなの!?



今まで黙ってたのに…。



日向の事もお兄ちゃんの事も聞いてな~い!!



「どうやって出会ったの!?」

「何気なく寧音の雑誌見てたら一目惚れした。だからいろいろツテをたどって愛菜との接点をつくった訳よ」

「へぇ…」

「俺、カナリ頑張った!!愛菜なかなか落ちねぇし…」



全然知らなかったよ…。