苦笑いを浮かべる元気は、急に俺の目の前に立った。



「殴ります?」

「遠慮する。同業者ならわかんだろ?」

「凄いっスね。日向さんには勝てる気しないわ…。ま、当分忘れらんないと思うけど…。諦めます」

「そうして。じゃあ俺行くから」



そう言って元気の横を通り過ぎようとした瞬間に思い切り蹴りを入れた。



「あんた最低…」

「悪い、足長くてつまづいた。じゃあまた」

「はい。あ、俺の目指す所は蓮さんじゃなくて日向さんで」

「マジ生意気!!せいぜい頑張れ」



この2日はマジで疲れた…。



メンタルが…。



今日は早く家に帰って寝よう…。



寧音は俺の大事な私物だ。



1億積まれても10億積まれてもやんない。



邪魔者が出て来ても関係ない。



寧音は誰にも渡さない。



だってマジ好きだし!!