俺様彼氏とあたし様。

今にも殴ってしまいそうな衝動にかられながらもひたすら笑顔を向けた。



「寧音ってS?俺、キライじゃないよ?」

「あたしはあんたが嫌い」

「そうか…。ならいいや。女ならいっぱい寄ってくるしね?」

「頼むから日向のイメージ悪くしないでね?そんな事したらピラニアの餌食にするからね?」



日向と同じ顔で変な事されたらたまんない!!



間違って日向が噂になったら最悪だ…。



「しないよ。親父と蓮兄に殺されちゃうから。うま~くやるから任せて」



本当に大丈夫なの!?



何か不安だな…。



「寧音、泊まるならメシ作れ」

「蓮さんが作れば!?あたし今ムカついてるからそっとしといて」

「寧音って本当に偉そうだな!!次はタダじゃおかねぇからな?」



蓮さんって日向にそっくりだ。



だから付き合いやすいのかな?



「蓮司に作らせたら病院に駆け込む勢いだぞ…。俺が作るから…」

「そうして日向。あ、ついでにケーキ食べたい!!」

「自分で買って来い…」

「蓮さん、ケーキ買って?」



誕生日ケーキがなかったら誕生日じゃな~い!!