俺様彼氏とあたし様。

その後も日向とリビングバトルを繰り広げてたら、もう一人の日向が目に入った。



金髪の日向だ…。



誰ですか!?



弟とか…?



「すげぇカワイイ!!日向の女!?」

「そう言えば柊太いたんだ…」



柊太!?



日向って独りっ子だよね!?



「コイツ、親戚の柊太。俺らとタメ」

「そう…。マジ似てんね…。金髪王子?」

「寧音まで王子とか言うなよ…」



ニコニコしてる金髪王子はあたしの目の前に来た。



「初めまして天道柊太です」

「あ、佐伯寧音です」

「すげぇタイプ!!寧音、俺と付き合え!!」

「はい?空耳?」

「日向なんかやめて俺にしなよ」

「呼び捨てとはいい度胸だね。あんた殺されたい?初対面で馴れ馴れしい。顔は似てるけどヒナのがカッコイイ。残念でした、偽物王子」



日向より軽い!!



あたしのキライなタイプだ…。