セナさんは一流のモデルだけど、女癖が悪いって有名。



そんなヤツはいっぱいいるけど、セナさんは欲しいと思ったら人の女にも手を出す。



質が悪い。



「今んとこNeneが1番欲しい」

「やりませんよ」

「そう。せいぜい取られないように頑張れよ王子様」



マジムカつく…。



琉伊が心配そうに俺を宥めてくれた。



早くあいつの上に立ちたい。



寧音は俺のだし。



「琉伊、俺やる」

「あんなスケジュールでムリなんじゃねぇの!?」

「倒れたっていい。今はあいつに勝ちたい」



これから仕事が増える。



異常なくらい。



セナさんに対抗意識があるからなのかこの日は最高に頑張れた。



早く寧音に会いたい。



誰にも渡さない。



アイツは俺んだ。