俺様彼氏とあたし様。

その後も続く撮影を椅子に座って見てる日向。



アシスタントの人にコーヒーをもらって笑顔を振り撒いてた。



何故か他の子達はやる気を出してるし。



日向ってモテんだね。



何かムカツク。



「はい終わり~」



やっと終わった撮影。



あたしはゆっくり日向に近づいた。



「お疲れ寧音!!」

「む、迎えなんて来なくてよかったのにぃ。何かごめんね?」

「無性に寧音に会いたかったから来ちゃった」



引き攣った笑顔で日向と喋るあたしは、今すぐにでも殴ってやりたい気持ちを抑えた。



「これで終わり?」

「う、うん。日向は?」

「もう1本あるから付き合ってくんない?」



あたしは早く家に帰って寝たいのに…。



周りの子の視線が痛過ぎて、すぐにでも逃げたいあたしは日向の仕事に付き合う事にした。