俺様彼氏とあたし様。

あと1ミリくらいだった。



「ひーなーたー君、遊ぼうよ!!」

「はぁ!?誰だよ…」



この声は多分恭一君。



マジ冷めるからヤメロ。



「ここにマスターキーがあります。あと30秒しか待たねぇよ!!」

「有り得ねぇ!!」



寧音の裸を見られるのはマジ勘弁!!


俺は急いで下だけ履いて、寧音に布団を掛けてからドアを開けた。



「なんなの!?」

「マジで出てきたし!!マスターなんてねぇよバーカ!!」

「はぁ!?」

「朝の恨みだ。俺の一日返せよ!!」



あぁ!!



ネタばらしすんの忘れてた!!



信じる方もどうかと思う。



それより…。



「あと少しだったのにどうしてくれんだよ!!」

「そう。残念だったな。俺を騙したりするから天罰だ」

「琉伊の親父だからって容赦しねぇぞ?」

「やれるもんならやってみろよゲイ日向」



こうして幕を閉じた俺と寧音の初旅行。



最悪じゃねぇか!!