俺様彼氏とあたし様。

また寧音に起こされて、俺らは年上だからという理由でヒロにタクシー料金を払わせてから皆の元に向かった。



「熱っ…」

「めっちゃ熱いね…」



熱すぎる砂浜を少し歩いたら、蓮司達が遊んでた。



やっぱり子供みたいな大人達…。



「なぁ…。何で蓮がいるんだよ!!」

「俺の親父」

「はぁ!?マジで!?」



取り合えずヒロのドッキリ大成功。



前もって預かってたカギの番号と同じコテージに荷物を置いた。



「ヒロ、空気読め」

「何でよ。お前と一緒じゃなかったら誰と寝ればいいんだよ」

「ヤドカリとでも寝てればいいだろ」



図々しく俺と寧音の部屋に来たヒロの荷物は砂浜に出しておいた。



「おい!!あれって…。監督じゃねぇ!?」

「嵐?監督だな」

「は!?な、何で龍真がいんだよ!!」

「龍チャンは蓮司の弟みたいなもんだから」

「YURAがいるし…。恭一さんもいる。お前って…すげぇ環境で育ったんだな…」



他人から見ればそうだろうな。



でも俺にはこれが普通だ。



みんな肩書がなきゃ普通の人間だし。



うん、これは普通。