俺様彼氏とあたし様。

それからまた家に戻る帰り道。



手とか繋ぎたいと思うのは俺だけか?



「寧音、手」

「何で…」

「いいから手!!」



強制的に繋いだ手は、めちゃくちゃ温かかった。



寧音は恥ずかしかったらしく、すげぇ顔が赤い。



それがたまんねぇ!!



なんだコイツ…。



もしかしてツンデレって生き物か?



「ただいま~…。何で増えてんの?」

「おかえりヒナ。葵が来たがったから連れて来た」



凜姉と、従姉妹の葵がいた。



葵は中1で、蓮司大好き人間だ。



蓮司も姪っ子に懐かれてるから満更じゃない。



「あっ、もしかしてヒナの彼女?」

「寧音って言います。すごくお綺麗な方ですね!!」

「叔母の凜です。ちなみに蓮司の妹。カワイイね寧音」



凜姉は寧音を気に入った様だ。



凛姉はっきりしてるから気に入られたみたいでよかった…。



「寧音って…Nene!?」

「うん。あなたが従姉妹の葵チャン?初めまして」

「信じられない!!いつも見てる!!Neneチャン大好きだもん!!」



葵が寧音に懐いた。



寧音も何気に有名人なんだな…。