歓喜する彼らが、あたしの視線の先の人物に気づくまでそう時間はかからなかった。 「アイツっ…まさか黒蛇…?!」 「まだいたのかよっ…」 彼は軽やかにあたしの前に降り立った。 輝龍のみんなが威嚇するように睨み、あたしの後ろに並んだ。 あたしはその間ずっと…彼を見つめていた。 あたしを見つめる… 兄を……―