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気づけば、周りは全て片付けられていた。





「…かん…ざきぃ…っ!」





黒蛇総長とあたしが倉庫の真ん中で対峙しているのを、円のように囲んで見つめている。





「来いよ。」





俺は切り替えて喧嘩モードに入る。





「――――――!」





俺に向かって走ってくる彼の、血色の悪い唇がかすかに動いた。





ガッ





俺に彼の言葉は聞こえず…俺は彼の鳩尾に拳を入れた。





黒蛇総長の身体が傾き、地面に倒れ込んだ瞬間に輝龍のみんなが湧いた。





みんながどれだけ喜んでいても…あたしの視線は龍騎に向けたまま外さなかった。