輝龍―伝説篇―【気まぐれ更新中】

―――???side―







バアンッ





「な、なんだ?!」





扉が壊された音くらいで怯える総長。





ヤクの影響か。焦点の合わねぇ目で俺を見て、怯えたように体を震わせている。





「輝龍。」





俺の相棒の通称MEON(メオン)が小さく声を溢した。





MEONの言葉に、黒蛇の総長はさらに体を震わせて縮こまる。





「だろうな。今、ここに攻めてくる奴らなんて、アイツらくらいだからな。」





追い討ちをかけた俺に、彼は懇願する。





「頼むっ!助けてくれ!俺は…俺はっ…!」





醜い。醜いな。俺がアイツを倒すわけねぇのに。