輝龍―伝説篇―【気まぐれ更新中】






「この技はどうだっ!」





そう言って、あたしの方を向いて鼻で笑った。





「慧の野郎…」





あぁ、つまりこういうことか?どうせお前には出来ないだろ的なことか?





こないだスピード勝負で負けたの根に持ってんのか?





「全員、こっち見ろっ!」





慧の技より難易度の高い技を…とあたしの負けず嫌いが発動した。





結局あたしもまともじゃないのか…





「結衣すげぇ…」「結衣さん神ッスね!」





どうだ、と慧を見ると珍しく微笑んでいた。





あぁ…そう言うことか。抗争前だから…みんなの緊張を緩めたのか。





相変わらずよく見てるよな。おかげでみんなリラックスしたようだし。