輝龍―伝説篇―【気まぐれ更新中】






「結衣。少しいいですか?」



「あぁ…、うん。」





俊と悠杜の争っている部屋を出ると、翔に出くわした。





「やっぱりいると思ったんですよ。」





翔はエスパーじゃないのか?ふと思うよ。





「黒蛇についてなんですけど。」



「あ…うん。」





いきなり翔は切り替わるから慣れない。





「こないだ、華燐組が潰れたのは知ってますか?」



「知ってるよ…もちろん。」





だって潰したのあたしたちだもん、とは言えず。





「黒蛇も傘下だったらしいんですが…最近、妙なんです。」



「は…?」





華燐組が潰れた後の黒蛇のことなんて知らない。





また厄介なことになったのか?





「実は………―」






あぁ。願わくば。





翔の言葉がすべて。







嘘でありますように。