後ろ向いたままの俊に気配を殺して忍び足で近づいた。 チュッ あたしは俊のほっぺにchuしてやった。 でも、俊は石のようにフリーズしたまま動かない。 「俊?」 「…はっ!あ…」 あたしが呼びかけると、やっと気付いたようだ。 「俊?まだ怒ってる?」 「怒ってないっ!怒ってないからやめろっ!!(身がもたねぇっ!!)」 俊の本音など知るよしもない結衣だった。