イケメン御曹司とラブ甘同居

南朋side



「南朋おぼっちゃま。荷物を持たせてしまって、申し訳ありません(汗)」


別荘に着き、車から荷物を出すのを手伝っているお俺。




「いいよ全然。ってゆうか、“おぼっちゃま”って呼ぶのやめてくんない(汗)?」

「おぼっちゃまは、おぼっちゃまですよ♪」

「・・・(汗)」


最後の荷物を抱え、車のドアを閉める俺。




「これで最後ですね。えっと……車庫の扉は、どこで閉めれば……」


車庫の扉の閉め方が、わからない様子の根岸さん。




「そこの右のスイッチだよ」

「ああ、これですね。ありがとうございます」


あれ…

今、俺……



根岸さんがそのスイッチを押すと、車庫の扉が閉まった。



「では、行きましょうか」

「…うん」


俺…

なんで車庫の扉を閉め方なんて、知ってんだ…?


この別荘は、確か来るのは初めてだったはず……