ひとりの女の子がそう言った。



か、カラオケ…!?

知らない人とカラオケ行くの!?



「俺はいいけど、南朋と実乃里ちゃんはどうするー?」




渉くんが、私と南朋を見る。



う…

ど、どうしたらいいの(汗)




「俺らはいい。用事あるし…」

「…!」


南朋はそう言って、渉くんたちに背を向けた。



「おい、南朋!」


南朋を引き止める渉くん。




「朝には親父が帰って来るから、家にいねえとうるさいからいかない。お前らだけで楽しんでこい。行くぞ、実乃里」

「え、あ…はい」


私は渉くんたちに軽く頭を下げたあと、先に歩く南朋を追いかけた。





がやがや


すごい人…

く、苦し…