イケメン御曹司とラブ甘同居

渉くんの言葉に、南朋が止めるように割って入る。



南朋が、私に気を使ったのがわかった。


親のいない私に、今の渉くんの言葉はキツイと思ったんだろう…



でも、大丈夫。

もう大丈夫だから…



ありがとう、南朋。





「とにかく腹減った〜俺、昼もまだだしよー」


へなへなと倒れる渉くん。





「じゃあ、ちょこちょこ食べようか。お皿と箸持ってくるね。南朋は?」


リビングのソファーに横たわる南朋に、声をかける。





「…食うよ」


頭を掻きながら、起き上がる南朋。

私たちはテレビを観ながら、ダラダラと大晦日の夜を過ごすことにした。