イケメン御曹司とラブ甘同居

実乃里side


グツグツ…


大きな鍋で、煮物を煮る。



「実乃里ちゃん…これはここでいいの?」


渉くんが、テーブルに箸を並べてくれる。



「うん、ありがとう」

「うまそーだな♬ここまで料理できるなんて、すごいね!」


渉くんは、並べられた料理を見渡す。




「別にすごくなんかないよ」

「俺の母親より、絶対うまいって!俺のかーちゃん、料理全然ダメだから。唯一作るのは、パンケーキくらいかな?でもそれって、作れないやついなくね?」

「はは。まあ、そうだね」


渉くんて、話しやすい…

良かった、いい人そうだしね。




「お前、そろそろ帰ったら?」




すると、くつろぎながらテレビを見る南朋が、渉くんをジロリと睨んだ。



「…なんで?俺、今日は予定ないって言ったじゃん」