「南朋、虎之助来たよ」

「……あ、そう」



いちいち、俺に言うなよ。




「私、虎之助と部屋にいるから…なんかあったら呼んでね」

「……ん」


そう俺に言い残し、キッチンから出ていく実乃里。

玄関からは、実乃里とひょろひょろの楽しそうな声が聞こえてくる。


そしてすぐに、その声は聞こえなくなった…

二人は、実乃里の部屋に入ったんだ。




「・・・・」


俺はキッチンから出て、階段を上り自分の部屋へ…




「あはは…」


実乃里の部屋からは、楽しそうな声が。