実乃里は真剣な顔して、計量カップに牛乳を注いでいた。



ケーキを作ってるってことは…

俺とクリスマスするつもりってことか?



「・・・・」


なんとなく…頬を掻いてみる。




「なぁ…」

「んー?」


ケーキを作っている実乃里に、話しかける。




「なにケーキ作ってんの?」

「チョコだよ。南朋はチョコ好きだっけ?」


やっぱり、俺のためなんだ!




「うん、好き」