「…次の授業」

「…サボろう」


お互い目を見合わせて言ったあと、声を出して笑う私たち。

そしてお弁当さっと食べ終えて、近くにあった自販機で飲み物買い、さっきの創庫の裏に戻ってきた。




「じゃあまず…お互いのこと話しましょ」

「…お互いのこと?」


ホットコーヒーを飲みながら、仕切るような口調でいう虎之助。




「そう♪私今はまだ、あんたの名前くらいしか知らないわ。あと度胸があるってことくらいしか(笑)」

「あはは(笑)そうだね」


虎之助って面白いな♪



「お互いのこと…もっと話しましょうよ!午後の授業はサボるんだし、時間はたっぷりあるんだから」

「うんうん♪そうしよう!」


私はホットミルクティーを飲み、虎之助の方に体を向けた。




「じゃあ、まず私からね♪私の実家は、結構金持ちなのよ。あ、言っとくけどこれ自慢じゃないから~」