イケメン御曹司とラブ甘同居

その男子はちょっとだけ微笑んだあと、鞄からお弁当を出した。

私もお弁当を手に取り、パクパクと食べ始める。




「突然なんだけど…私、仲井実乃里。1年で、今日転校してきたばかり」


会話を続けるために、私はその男子に自己紹介をした。




「知ってるよ。…僕、同じクラスだもん」

「え?あ、そうだったの?」

「うん。僕は伊集院 虎之助(いじゅういんとらのすけ)よろしくね」


ニコッと微笑むその男子。




「伊集院…くんね。よろしく♪」


伊集院 虎之助なんて、男らしい名前だな。




「よろしく。私…あ、ぼ、僕のことは虎之助って呼んで」

「!」