イケメン御曹司とラブ甘同居

「あ…血!」

「え…」


その男子の口元から、血がたれている。



「ちょっと来て!私、絆創膏持ってるから」

「あ…」


男子の手を引き、鞄を置いている創庫の裏へ連れていく。

そして鞄からティッシュと絆創膏を出して、その男子の口元の手当をした。





「…これで大丈夫。他にケガはない?」

「うん…ありがとう」

「ううん。早く傷が治るといいね」

「……うん」


手当を終えたあとも、元気がない様子のその男子。

無理もない。



その男子は身長は高めだが、体がかなり細く…

クリッとした真ん丸の目に、サラサラ髪の毛。


男らしいというよりは、可愛らしいイメージだった。