俺はそれに気づいている。 なのに離せないんだ。 キミには傍にいて欲しくて、離れて欲しくなくて。 たぶん俺はキミしかダメなんだ。 「離してあげられなくて…ごめん…」 窓の隙間から入る風がキミの髪を揺らす。 キミは細い腕で俺の背中に手をまわした。 「…好き…だよ…」 消えそうな声で呟いたキミはぎゅっと俺を抱きしめてくれた。 ただ俺はキミを傷つけながらキミを縛り付けることしかできなかった―――。