「分かった。頑張ってみる。よっしゃー!」

何だかわけの分からない雄たけびを上げて、悠介は電話を切った。

そして金曜の夜、俺は予定外に一人になってしまった。

何なんだよ・・・・・・

俺はため息を吐き、モヤイ像に八つ当たりをした。

痛てっ!

赤くなった手のひらを顔の前に掲げると、その手の先に白いコートを着た女が立っていた。

街灯に照らされたその女の髪は艶のあるローレイヤーで、瞳は大きく潤み、肌はコートと同じに白かった。

なんて美味しそうなんだ。