『はぁっ、はぁっ』
次々と抜かされて行く。
もう……ムリかも。
『一年頑張れー!』
おっきい声で応援する先輩。
……よし!
でも、意気込んだ矢先、石につまづいて転ぶ。
泣かない。諦めない。
武田に、バトンを渡すんだーー…!
『おつかれっ!』
と言って走り出す武田。
私は未だにゼハゼハ言ってる。
『お疲れさま。』
俯いていると、大きな影に重なる。
『保健室、行こ?』
ヒョイッと私を持ち上げて歩き出す。
は、恥ずかしい……
視線が痛い。
でも、こんなに近くに先輩を感じられる。
それがすごく、嬉しかった。

