「この言い方は違うか。」 「アイツは…妹を人質に取られたからあっちに従わざるを得なかった。」 「アイツは裏切った訳じゃない。」 俺が言い切ると、二人はあからさまに安堵のため息を漏らした。 「その…妹は?」 さすが龍陽、いいところに気がついたな。 「妹は"俺が"ちゃんと救出したから。」 俺がこう言った時の親父は、柄にもなく間抜け顔で、笑いをこらえるのが大変だった。