――――海斗side―






ゾクッと背中が震えた。




初めて見る結衣の姿に圧倒されてしまった。





小さな背中がとても大きく見えた。





「あんまり俺の先を行くな…」





アイツは全て背負って何を思っているのだろう。





半分、なんて言わねぇから。






せめて少し、手を添えるだけでも…





お前の力になれたらいい。





少しずつ、見覚えのある景色に変わって行くに連れて、身体が少しすくんだ。