顔はイケメンのくせに……って何か制服着てねーしっ?!

まさか先生とか?!
(それはそれで問題が…)


そう思って別の相手を探そうとしたんだけど。



「ジャンケン。俺としないのー?」

「………します」



どうやら同じ生徒みたいだ。

つーかデカッ。
180弱あんのかコイツ…。


色素の薄い茶髪に(エスプレッソ色ってゆーの?)エメラルドグリーンの目。
ハーフか何かか?

制服は着てなくて黒のカッターシャツを腕捲り。


イケメソなもんだからホストっぽく見えるよ、アンタ。



「アンタ……ここの生徒なのか?」

「そうだよーん。俺はこの学園の…………まあ、また今度説明するよ。
それより今はジャンケンしよっか」

「お、おう……」



なんか……こいつ苦手だ。

取り巻くオーラが嘘っぽい。
(別にイケメンを否定してるワケじゃ
ねーよ?)

ただ…笑顔が偽物な気がするんだよな。


そう思いつつジャンケンをする。



「「ジャーンケーン…」」

「ぽんっ……って、うわっ?!」

「おおっと、ゴメンごめん」



急にイケメン男が近づいてきたと思えば、身長差のせいでアタシはイケメン男の肩に顔面直撃。

痛ぇなコンニャロウ!



「あいてて……ゴメンごめん。誰かとぶつかっちゃって。えーと、それでジャンケンは……」

「…アタシの勝ちか」



イケメン男がチョキでアタシがグー。

これでアタシは部屋の鍵を貰いにいけるってワケか。

んでも……。



「…………。」

「どしたのー?君が勝ったんだから早く鍵を貰いに行かないとねぇ」

「……そうだな」