つかいい加減笑うのやめれ。

殴って黙らすぞ。


そう思い拳を固く握りしめた時ー



『只今より、星冠学園入学式を行います。一同起立』



シン…となり、すぐさま立ち上がる一同。

え、てか急すぎね?
いきなり入学式始まっちゃうパターン?

戸惑いつつアタシらも立ち上がる。


礼をして着席。
そして先生方の長い長ーいお話が始まった。

つかいつの間に入ってきたんだよ先生方。まあ喋ってザワついてたから気づかんでも無理はないが。


「ふぁ~」欠伸をしてうつらうつらと顔をコックリさせる。

やぁーっべぇ。眠い、眠すぎんぞオイ。


そんなアタシを見て笑いをこらえるきょうちゃんにアタシは気づかなかった。(つーか、きょうちゃん後ろの席だから気づくハズもねぇけど)


まあいいや。
どーせ先生共の話だけだろーし。
寝ててもいいだろ。

そう思って眠りにつこうとした時、



「っ………」



時が止まったかのように静かになった。


先生の話す声も聞こえない。

上級生のヒソヒソ声も聞こえない。

きょうちゃんの小さな笑い声でさえも
聞こえなくなった。


不思議に思い周りを見ると、あらら。

みなさんどったの?ってぐらい顔が赤い。女子ばっかだけど。

あれ?でも男子生徒(上級生)も高揚の目で見てるよーな………


みんなの視線を追い、ステージに目を向けるとそこには。



『新入生のみなさん、ご入学を心からお待ちしておりました』



あンの腹黒チビ会長がいやがりましたぜ。